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usa*log 晴れ。ときどき、うさぎ王国

ぐるぐる。--方向オンチの幼児体験。

そりゃーね、生まれつきだとかいろいろ言われてるけどさ。

子供の頃の夏休みは弟と二人、母の実家(埼玉県・当時はかなり田舎)にお世話になるのが毎年のお約束だった。さそかしご迷惑なことであったろうとほんとうに申し訳なく思っています、ハイ。

ある夜のこと、迷惑姉弟は花火大会があるという情報を仕入れた。しかし、そこは子供連れで行くにはかなり遠い場所だったので、即座に却下された。(その時は母も泊まっていた)しかし迷惑姉弟も連れて行けと食い下がった。かなりねばったと思う。ああ迷惑。
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するとイトコが「わかった。連れてってあげる。」と言ってくれたのだ。当時、高校生くらいだったはずだが、賢い女のコだった。(しかも美人)
「△△ちゃん、悪いね。」
「まかせて。」
その時、母とイトコの間で無言の密約が交されたのをアホな姉弟は知るよしもなかった。

まだまだ畑が点在するような場所なので、道は暗い。近所の見なれた風景を過ぎるとなんだかずいぶん遠くへ来たような気分になる。「わくわく♪」根っから単純な私はるんるんと歩いていたと思う。

何分くらい歩いただろう。30分、もっと? いや、子供の足だから案外短かったのかもしれない。ふと気が付くと...気が付くと...ここは...なんと! 行きつけの駄菓子屋さんの前じゃないかっっ。
やられた。
そう、アホ姉弟は見事にイトコの機転に騙されてしまったのだった...。

結局私たちは町内をぐるぐる回っていただけだったのだ。
茶畑や蔵なんかに惑わされてまったく気付かなかった姉弟はまだまだ青かった、ふっ。

それからだよ。
ぐるっと回ると自分がどこに居るのかわからないオンナになったのは。

by usa-log | 2004-08-10 18:58 | ウサギの呪...ノロい
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